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砂漠リゾート生まれだからこそ

今年の夏は暑い!6月末にもう「最高気温40℃」という文字を目にしたほど。そもそも日本の夏って昔こんなに暑くなかったよね、、と嘆く毎日です。

冬派の私のひいき目かもしれませんが、冬を快適に過ごすのは簡単だと思うんです。着こむこともできるし、暖房器具もエアコン、床暖、ファンヒーター各種、暖炉と色々あるし。新築なら断熱材やガラスの性能も高くて、温めてしまえばそう簡単に寒くなることもないですよね。

でも夏は部屋の涼しさを保つ、という意味ではエアコン一択。最終はだかになってしまったらそれ以上衣類で涼をとることはできないし、部屋を涼しくしても直射日光が入ってきたら多かれ少なかれ暑くなるし。

そう思うと、夏をメインに快適に過ごせるように家づくりするのが正解なよう。そこでカギとなるのが「日光」です。


今回のお家のモデルとなっているスチールハウスは、ほぼ1年中晴天なパームスプリングスに建てられています。降りそそぐ日光量は日本の比ではなく、砂漠地帯で夏の気温も高いので、家が暑くならないように軒を深くして日光を遮る工夫がされています。

同じパームスプリングスで活躍した建築家のひとり、アルバート・フレイも1年を通した太陽の動きを記録し、影も計算にいれていたよう。

詳しくはこちら↓

他の当時の家を見ても軒の深さが印象的な家が多く、ミッドセンチュリー建築の特徴でもある水平ラインも強調されて、実用的かつデザインとしても美しい、個人的にも好きな要素のひとつです。


3月のパームスプリングス


そんな砂漠リゾート生まれのスチールハウスをモデルにしているので、深い軒で日光を遮って夏快適に!は必然的に得られるメリット。

なのですが、、、それでオールオッケー!と一筋縄ではいかないのが日本でのミッドセンチュリーな家の再現で難しいポイントのひとつ。

パームスプリングスの家と今回の家で大きく違うのは、今回の家(に限らず日本の家)では「冬は日光を取り入れたい」ということ。パームスプリングスでは日光を遮ることだけに注力すれば良いですが、日本の家は真逆の快適さも考えなければなりません。

そこでミッドセンチュリーハウスの設計士、高橋氏が各季節の日光をふまえて計算してくれました。


細い線が各季節の光の入り方。平面図ver.もあります。


家の形状や周囲の環境にもよるので、どの季節もパーフェクト!というのは難しいですが、各季節の快適さ、明るさ、家としてのバランス、予算などなどを考慮してベストな落としどころが見つかったのでは、と思います。

ミッドセンチュリーハウスでは快適さは大前提にあったうえでミッドセンチュリーらしいかっこよさを追求しているので、あえてそういった機能面をアピールすることがあまりありませんが、今回はこんな図面も出てきたのでレポートしてみました!


いつかのパームスプリングス。3月でもプール楽しめた



ウェブサイト http://www.midcenturyhouse.jp/


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